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【屋外に暖房機・ヒーター設備を設置するためには】


近年、某ウイルスの影響により、様々な業界で従来 室内で行っていたものを屋外に切り替えて実施するシーンが急増しています。
ここで悩むのが、屋外での冬場の対策でしょう。何に気を付ければよいのか?いくらぐらいかかるのか?など、悩みは尽きません

本ぺージでは、【屋外での暖房機・ヒーター設備設置の虎の巻】として、弊社の今まで培ってきたノウハウより、一般的なものから忘れがちな注意点まで整理しました。

要点は3つ

予算、費用対効果、安全面・・・などなど、検討すべき項目はいくつもあります。また、業界によっても異なってくることでしょう。
当社では、大きく以下の3つに分けて考えることをおすすめします。

 
項目
解説
コスト(費用対効果)
言わずもがなですが、イニシャルコスト・ランニングコスト・費用対効果など、恐らく真っ先に気になるところです。
お客様目線
屋外テラス席用のような用途であれば、お客様が快適かどうか、などがやはり気になります。場所によってはテナントの消防管理が厳しいところもございます。
また、加工場などのような作業場であれば、取り扱う商品への影響なども考慮に入れる必要がありそうです。
従業員を含めた自社環境
意外と忘れがちなのがこの観点ではないでしょうか。
従業員のハンドリングや安全面、電気を使用するものであれば、ブレーカー容量が足りるのかなども検討項目に挙がってきます。

以降では、この3つの観点をさらに深掘りして解説していきます。

 

①コスト(費用対効果)

 一般的に、真っ先に検討するかと思われますが、しっかりと検討しておかないと後から予期せぬ費用がかかってしまい、中途半端な導入になってしまうケースも少なくありません。
 ②お客様目線、③従業員を含めた自社環境などを踏まえた上で、コストとその効果をじっくりと見据え、予算内でカバーできるのかどうかなどを検討していく必要があるでしょう。
 多くの場合、以下の項目を検討することが多いかと思われます。

 

(a) イニシャルコスト
大きく分けて、【暖房機器・設備の購入費用】【導入のための工事費用】【機器・設備に合わせた部品・小物費用】の3つが挙げられると思います。

【暖房機器・設備の購入費用】は、当然ですが、どういったものを採用するか?よって変わってきます。暖房機器・設備の特徴などをある程度 把握する必要が生じるでしょう。いつからいつまで使用するかの試算については、こちら のページもご参考いただけますと幸いです。

【導入のための工事費用】は、特に電気式の暖房機の場合、電気工事が必要となるケースがほとんどです。電気工事の見積もりを取得したところ、機器の代金よりも高かった・・・というのはよくある話ですので注意しましょう。

【機器・設備に合わせた部品・小物費用】は、注意ラベルの準備・従業員への取り扱い説明用メモなど、導入に付随されて準備が必要となるものです。これらは機器・設備と比べると非常に低コストであることが多いので、無視してもよいかもしれません。
(b) ランニングコスト
たいていの暖房機器・設備は、メーカー側よりランニングコストが開示されていますので、計算は容易なはずです。

ただ、気を付けたいのは、実際に暖房機器・設備を稼働させる時間です。必要に応じてこまめに電源をON・OFFする運用が可能であれば、ランニングコストは最低限度に抑えることができますが、特にガス式ヒーターは立ち上がり時間が少々かかることから、結局1日中つけっぱなし、というお客様をよく見かけます。それが悪いというわけではありませんが、ランニングコストを試算する上では、どういった運用が予測されるかも頭に入れておいた方が良いでしょう。 
(c) 費用対効果
実は、前述の (a)・(b)の各コストを把握するお客様は多いですが、「効果」を含めた「費用対効果」を定量値として把握しているお客様は非常に少ないです(あくまでも当社調べです)。

屋外テラス席への導入の場合「席の回転数・率」で見られるケースが一般的です。作業場など自社スタッフ向けの場合は、作業効率(難しいですが)で見ることになるでしょう。

これらのパラメーターから期待される売上などを算出し、前述の (a)・(b)のコストに対する比較を行います。比較評価の考え方・判断は各企業様によって異なりますので、ここでは触れませんが、大まかでも定量的なパラメーターで確認することをおすすめいたします。

 

②お客様目線

導入を検討している暖房機器・設備は、お客様が喜んでいただけるものかどうか、可能であれば事前に体感などして確認することをおすすめします。
体感してみて初めてわかることも多いためです。またビルテナントの場合、消防のルールが厳しい場合もあります。地域ではなく、そのビル独自のルールで縛られていることも散見されますので、該当する場合は早めに確認しましょう。
以下のように整理しました。

 

(a) 快適性
(商品への影響など)
前述の通り、可能な限り事前に体感されることをおすすめします。この時、なるべくお客様と同じ状況で体感してください。特に体感時間です。30分~1時間程度 暖房機器・設備を体感することで、実際の良し悪しが見えてくることもあります。ちょっとした数分間だけ暖房機器・設備を見ても、本当の快適性は見えづらいのでご注意ください。尚、ビニールカーテンを導入できるのであれば一考するのも手です。冷たい外気の流入を大きくカットできるので、快適性がかなり向上します。

また、作業場などへの導入の場合は、商品への影響をご考慮ください。とあるお客様で、水産品の加工場へ導入されたケースがありましたが(作業者様向けの暖房として)、鮮度を保つために暖房機から商品へ熱が伝わらないように暖房機の配置などを工夫する、といったこともございました。
(b) 意匠
導入する場所の意匠がこだわりをもって設計されている場合、暖房機器・設備のデザイン性もある程度は考慮に入れる必要があるでしょう。とは言え、デザイン性を優先させると肝心の暖房性能に難がある場合もありますので(実際にこのケースをよく見かけます)、重複しますが可能な範囲で実際に体感されるのがおすすめです。
(c) 安全性
本来、最優先でケアすべき点です。どんな暖房機器・設備でも、どうしても大きいエネルギーを消費することから、安全性についてしっかり検討する必要があります。昨今の暖房機器・設備は、よっぽどのものでない限りは高い品質を持っており、昔と比べて導入のハードルは下がっているのではと感じます。

しかし、使用する側に不手際があっては、どんな高い品質のものでも時には危険が生じる可能性があります。例えば、ほとんどの暖房機器・設備の発熱部に新聞紙などの燃えやすいものを近づければ簡単に燃えてしまいます。小さいお子様が利用するような場所では、そういった万が一の可能性を考慮する必要があるでしょう。また、地域やビル独自で厳しい消防のルールが定められているケースも多くみられます。よく確認しましょう。

 

③従業員を含めた自社環境

どうしても低い優先度となってしまうのですが、自社環境をよく把握することは最初の一歩と言っても過言ではありません。暖房機器・設備の設置スペースは確保できるのか?オフシーズンはどうするのか?アルバイト・パートに操作させるのか?などと、検討課題はまだまだ残っています。

 

(a) 自社のリソース
電源容量(電気式暖房機・設備を検討している場合)、設置場所スペース、オフシーズンの保管場所スペース、など、暖房機・設備を導入するにあたり必要最低限の確認です。不足しいるのであれば、工事を行うなどの対応になってくるでしょう。
(b) 安全面
②の「お客様目線」で主にお客様への安全性に関して記載しましたが、自社側への安全面も考慮することも必要です。例えば、ガラス張りの壁面に暖房機器・設備を近づけるのは避けていただきたいです。高温の熱でガラスが割れる、もしくはヒビが入るなどの危険性があるためです。閉店後に従業員が暖房機器・設備を移動させる場合、重量物のためにケガをする恐れはないか、という観点でも考える必要があります。
(c) 運用性
お客様に操作させるのか、逆に操作させないのか、という点については、お客様によって考え方が異なっていますが、どのようにするのかは、はっきりさせた方が良いです。また、手の届きにくい天井・壁へ設置したい場合、リモコンなどの遠隔操作は可能なのか?という点の確認が必要です。もちろん、アルバイト・パート従業員でも操作が簡単に行えるものなのか、社員による管理・操作を必要とされるのか、という点も踏まえておく必要があるでしょう。

 

 以上となります。いかがだったでしょうか。少しでも参考いただけますと幸いです。
 「考えるのめんどくさい!」という方、ご安心ください。当社まで問合せいただければ、当社スタッフがアドバイスさせていただきます。ご要望とあらば、当社では取り扱いのないガス式ヒーターでも、わかる範囲でメリット・デメリットを丁寧に説明し、ベストな解決策をご案内させていただきます。03-3837-0771 までご連絡ください。